自動薬液注入装置
自動薬液注入装置とは
循環水の酸性化やアルカリ化を防ぎます。
処理ガスが酸性の水洗浄スクラバーの循環水は、使用していくと次第にpH値が7以下になり、洗浄効率が低下します。
この様な現象を防ぐために、 スクラバーの循環タンクにpH電極を組み込み循環水を監視し、自動的に酸性になるのを防ぐ装置です。
また、アルカリ洗浄のため、水洗浄よりも洗浄効率を長期間維持できます。
一般的には苛性ソーダ20%水溶液を使用しますが、対象ガスがアルカリ性ガス処理の場合は硫酸10%水溶液を使用します。
特徴
■本体はポリエチレン成型品なので、耐薬品性はもちろん、美観にも優れています。
■ポンプにより供給しますので、低い位置におく事ができます。薬品を補給する際に安全に作業することができます。
タンク | レベルセンサー | ポンプ | 撹拌機 | 給水口 |
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ポリエチレン成形品(200L) | 渇水信号出力 | 100V×60Wまたは3相 200V60W |
100V×45Wまたは単相 200V45W |
15AJIS10Kフランジ止め |
主な用途例
■塩酸、硫酸、硝酸などの酸をドラフト(排気式フード)で使用している際に、スクラバー(排ガス洗浄塔)の内部で循環している水が酸性になってしまいます。
薬液タンクをスクラバーに搭載することによって、薬液タンクにアルカリ(水酸化ナトリウム等)の溶液を入れておけば、自動にて設定したpHを保つことができます。
またアルカリをドラフト側にて使用しているのでしたら、酸(硫酸)を薬液タンクに入れます。
pHを中性に保つことにより洗浄能力を高めます。